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第17回コミュニケーション会 バスツアーで知るおおいたの「米」

早くも今年2度目となるコミケ会が開催されました。今回は、なんと会員さんお待ちかねのバスツアーを日曜日に決行!久しぶりの休日開催。これまで参加できず、初参加という人の顔もチラホラ……。さて、どんな旅になったのでしょうか?!

■気分はまるで、少年少女

午前9時半。遅刻者なし! Mio club会員33名を載せたバスが、豊後大野市に向けて出発しました。この日のメインテーマは「米」。人気のバスツアーとあって、応募者多数につき当選倍率は2倍というなかで幸運を掴んだ今回の参加者たちは、「来ることができなかった人たちの分まで、しっかりと学んで帰らねば」という決意を胸に、バスに揺られて朝地町を目指しました。
道中は約40分。みんな、昔懐かしい遠足気分でわくわくしながらも、ひとりで参加した人は友達ができるかどうか、そわそわしていたり。そこで、まずはあいさつ代わりの自己紹介。それぞれが個性ある楽しいスピーチを披露し、バスの中はとたんに笑顔で包まれていきました。

それから、バスと言えばガイドさん…ならぬ「お米のエキスパート」を先生に、予習タイムのはじまりはじまり〜♪豊肥振興局の畑中一広さんが、農村、米の生産などにまつわる現状と、今回の目的地である「阿志野郷(あじのごう)」についてのことをわかりやすく解説してくれました。
畑中さんの説明によると、米価はここ10数年で30%も下落しているのだそうです。その原因の一つは、日本人が米を食べなくなっているから。昭和40年、1人が1年に食べる米の消費量は118.3kgだったのに比べ、平成16年にはその半分の61.5%まで落ちてしまっています。さらに、米の輸入税率が現行から66%削減されてしまった場合、国産米よりも輸入米のほうが安くなるという事態が起こるのです。加えて、農村では高齢化が進み、専業では立ちゆかなくなってきています。この日訪れた「阿志野郷」も、その危機にさらされていたのです。
阿志野郷は今、どうなっているのでしょうか?

みんなPR上手!な自己紹介でムードも和気藹々 「いま、お米を食べない人が多いんです。みなさん、お米は1日2杯必ず食べてください!」 豊肥振興局 畑中一広さん
みんなPR上手!な自己紹介でムードも和気藹々   豊肥振興局 畑中一広さん

■牛肉勉強会 at 朝地ビーフショップ

そうしているうちに、あっという間に朝地町へ到着。道の駅あさじに少し立ち寄った後、「あさじビーフショップ」で昼食。そう、朝地町は「豊後牛」の産地ですから、食べる前に牛肉の勉強をしておきたいもの。ビーフショップの方々が、牛肉の部位のことや、牛トレーサビリティ制度について説明をしてくれました。
牛トレーサビリティ制度とは、安心して牛肉を求められるよう、肉牛がどのような経緯を辿って手に届くのか消費者自身が確かめれるシステムで、2001年のBSE問題をきっかけに構築されたものです。牛の1頭、1頭に番号が付され、スーパーなどで販売されるときには値札にその番号が表示されるようになっています。その番号をシステム上で入力すると、生まれた場所、育った場所、と畜された場所などがわかる仕組みになっています。
いかに安全に牛が生育されているかを知ったところで、いよいよ試食タイム!
この日のために用意してくださった豊後牛は、見事な霜降りの肩ロースとかいのみ。それを焼いていただきます。さっそくあちこちから煙といい香りが……。タレをつけずに塩だけでも十分。豊後牛特有の甘味がしっかり感じられる、ほんとうにやわらかくて美味しい肉でした。

「牛についての説明をしてくれたのは、JAの渋谷さんと 「道の駅あさじから5分ほどのところ。豊後牛メニューが味わえ、購入もできる」 用意された焼肉用の肉
「牛についての説明をしてくれたのは、JAの渋谷さんと
あさじビーフショップの工藤さん」
「道の駅あさじから5分ほどのところ。豊後牛メニューが味わえ、購入もできる」 用意された焼肉用の肉
阿志野郷産の炊きたてご飯も 「早く焼けないかナ〜」 「とろけるようなやわらかさ……箸がとまらないのは誰?!」
阿志野郷産の炊きたてご飯も 「早く焼けないかナ〜」 「とろけるようなやわらかさ……箸がとまらないのは誰?!」

■米を知る見学と体験 at 阿志野郷

お腹いっぱいになった後は、いよいよ今日のメインテーマである「米」を学びに、「阿志野郷」を訪ねました。
阿志野郷とは、標高400mのところにある集落。すばらしい棚田を残しながらも、高齢化やコストの増加という懸案事項を抱えていたこの阿志野郷では、その解決策として20戸が農地をまとめて米づくりをし始めたのです。
その心臓部が、「阿志野郷ライスセンター」です。ここには、収穫した米の籾殻をとり、乾燥し、袋詰めする一環の作業ができるインフラが整っているのですが、それを収める建物の、梁などに使われている丸太も、生産者のみなさんが力を合わせて切り出したものだというのです。思いの込められたその施設で、精米をする機械などを見学。そしてバスの中で畑中さんが話してくれたことを、生産者さんたちの口から直接聞いたのです。米の価格が下がっていることや、そのためやめざるを得なくなっていった人のこと。それでも美味しいお米をつくろうと、「あじの米」をつくり続けていることなど……。

棚田が広がる阿志野郷。初夏の田植を待つ 実はこの日、雪が舞っていました。しいたけのほだ木も雪をかぶったままの、標高400mの里 生産者さんと会う滅多にない機会。質問が飛び交う
棚田が広がる阿志野郷。初夏の田植を待つ 実はこの日、雪が舞っていました。しいたけのほだ木も雪をかぶったままの、標高400mの里 生産者さんと会う滅多にない機会。質問が飛び交う

阿志野郷で育てているのは、ヒノヒカリを主力に、おおいたイレブンという学校給食用普及米、それからもち米も。このもち米を使って、餅つきを体験しました。
餅つきを行ったのは、廃校を利用し、阿志野郷の拠点としている旧綿田小学校。ここへ移動しいざ餅つき……と、もち米が蒸しあがるまでの間にもうひとつおまけ。今回はほんとうに盛りだくさんな内容! Mio会員たちが挑んだのは、竹箸づくりです。

竹箸つくり名人、森一(もりはじめ)さん ご夫婦で参加の阿部さん、言葉も交わさずお互い夢中! これが…… こんなふうになるワケ!
竹箸つくり名人、森一(もりはじめ)さん ご夫婦で参加の阿部さん、言葉も交わさずお互い夢中!  

シュルシュルと竹を削っていく名人、森さんを見て「あらカンタンじゃない?」と思ったら、意外とこれが難儀。思うように刃が滑らず、完成までこぎつけた人はほんの少しでした。その間にもち米の炊け具合もばっちりというところで、タイムオーバー。あとは家に帰って、ご家族と話しながら仕上げてくださいね。それにしても、みんな黙々と夢中になって竹を削っていました。

臼と杵。古来から伝わる方法での餅つきなんて、いまでは体験できなくなってしまいましたが、阿志野郷のみなさんは、この臼と杵を用意して待っていてくれました。会員は3つのグループに分かれて、交代で杵をつかせてもらいました。そして、つきたてをみんなで丸めて……半分は同じく阿志野郷の小豆でつくった餡を包んで……つきたてを、阿志野郷の方々も囲んだテーブルで会食。お漬物も用意してくださるなど、至れりつくせりのもてなしに、Mio一同、感動の連続でした。

「ヨイショッ!」
「ヨイショッ!」
「私だって、できるわヨ!」
「私だって、できるわヨ!」
「できました(ハートマーク)」
「できました(ハートマーク)」
「きれいなマルにならん…?!」
「きれいなマルにならん…?!」
 

交流の時間はあっという間に過ぎ、日も暮れ始めて、帰路につく時間がやってきました。お土産のつきたて餅を手に、後ろ髪引かれるように旧綿田小学校を後にして遠くで待っていたバスへ乗り込むMio club。バスにエンジンがかかり、いよいよ阿志野郷ともお別れというとき、小学校からの坂道をあがったところに生産者さんたちが並んでお見送りにきてくれているのを発見! 手を振り続けながら、口々に「ありがとう」と感謝の気持ちを言葉にするお互いの姿が、だんだんと、遠のいていくのでした――。

阿志野郷の生産者のみなさん
阿志野郷の生産者のみなさん

■♪Voice Mio♪

■朝地の方が、人手不足の中でも、どうにかして水田を守っていこうと努力していたことが印象に残りました。竹箸作りやもちつきも楽しかったです。

■阿志野郷のみなさんにすごく良くしていただいて、人々の温かさを感じました。お米を作るのに大変な手間もかかるし、今、人々がお米を食べなくてお米の値段が下がり、農家の人たちが苦労しているということで、私達はもう一度、お米のありがたさを考えなければいけないと思いました。

■竹箸作り、初めて体験しました。環境問題(木材輸入の箸作り)を考えると、竹箸は地球にやさしい環境です。

■昭和のよき農村の姿を残して、みんなで助け合う互助の美しさに打たれた。

■生産者の苦労や現状は直接お話を聞くことでよく理解できました。食料自給率が低下し、輸入食品の安全性が問題になっている今、口では国産というのは簡単ですが、お話を聞いて農家の厳しさを痛感いたしました。

■今回はすぐ友達ができ楽しかったです。朝地牛も、口の中でとろけるようでとってもおいしかったし、阿志野郷の方々も力を合わせて頑張ってる様子。お忙しいのに心よく私たちを受け入れてくれて、ありがたかったです。レンゲの咲く頃、行ってみたいですね。

■高齢の方が自分の地区をしっかり守っていることと誇りにしていることを(自分たちの土地と産物)学び、自分を振り返るチャンスにもなりました。

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