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大分県のイチオシ産品豊の活ぶり 美力の人
大分県のイチオシ産品豊の活ぶり 美力の人豊の活きぶりが育つ海

遥か向こうの水平線まで穏やかさを湛えた群青色の海。佐伯市蒲江と米水津を結ぶ海岸沿いの広域農道からは、まるで絵画のような絶景を望むことができます。ここは、絵を描くのが趣味という、漁師の山田文嗣さんの好きな場所。その視界には、養殖ブリの生簀が映ります。
  「養殖は、海の畑。毎日同じことをきちんとこなし、単純作業が続くこともあるけれど、辛抱強くいいものを育てていく」
  蒲江の畑野浦で養殖業を営む山田さんは、とくに注文の殺到する冬場は連日、陽の昇る前から“海の畑”に立ちます。近年、燃料・飼料の高騰や、魚より肉を好む消費者が多いことに心を痛めることもありますが、「豊の活ぶり」への注文数は年々増えてきており、忙しい作業にも身が入ります。

味の決め手、エサへのこだわり
ブリの稚魚であるモジャコを生簀に放し、約2年ほどかけて5kgくらいの大きさになるまで育てる、養殖ブリ。陸の畑が、栄養を左右する「土」にこだわるのと同じように、海の畑ではブリに与える「エサ」にこだわっています。
「いろんな生魚を食べさせて試食した結果、さばを食べさせたら理想的な味だったんです。なので、冷凍したさばにその他の栄養分を混ぜたものを与えています」
船上の機械から生簀にエサが放り込まれていくと、ブリは勢いよくエサめがけて飛び跳ね、ほんとうに元気がいい様子。月に1tほどの量を食べ、良く泳ぎ、ほどよく脂ののったブリへと成長していくのです。


実力の品
実力の品
穏やかな環境に恵まれた、海の畑で出世する

魅力の地
魅力の地
豊後水道を臨む海辺の郷
味力の店
味力の店
冬季限定!縁起のよい「膳」あります
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命をかけて、台風から守る
日頃はとても穏やかな蒲江の海。それを脅かす存在があります。それは、台風。
台風の高潮が、生簀の網を破り、ブリを逃してしまう。かつてそんな大損害を被ったことがありました。被害総額は億単位。網が破れないよう老朽化する前に交換したり、台風が襲ってくる前に入江へ生簀を移動したりと対策は施すものの、自然の威力は計り知れず、それに屈してしまうことも。
「生簀を入江に避難するのはほんとうに危険な仕事なんです。海は大時化、船は転覆しそうななか、一そうの生簀に1500匹もブリがいて、それがいくつもですから……」
山田さんの顔が険しくなり、そう話してくれました。そしてまちの人も、漁師たちのこの苦労を見ていました。
「漁師たちは、波が高けぇのに、ロープで生簀ひっぱって……命がけじゃ。私達はただ無事を祈ることしかできんけど」
山田さんは、かつて県外で就職していましたが、親の後を継ぐために帰郷したそうです。「正直言うと最初は気が乗らなかったけど、今は面白くなって、いいものをつくりたいと思う」という彼のいちばんの願いはやはり、このブリを多くの人に食べてもらうこと。日頃、魚をあまり食べない人も、今人気の「ぶりしゃぶ」や郷土料理の「あつめし」などで食べてみてください。きっと、ブリの美味しさを再発見できるはずです。
リアス式海岸の続く恰好の養殖漁場 仲間が協力して、生簀の網をよせブリを集める それを網ですくい、クレーンで水揚げする。1回に1500匹。すべて船の上で活け〆に
リアス式海岸の続く恰好の養殖漁場 仲間が協力して、生簀の網をよせブリを集める

それを網ですくい、クレーンで水揚げする。1回に1500匹。すべて船の上で活け〆に
エサは機械で配合し、生簀へ 主な材料はサバ。それにビタミンなど栄養素を混ぜたもの。成長にあわせて変えている 港へ戻ったら、すぐに家族、仲間総出で出荷の箱詰め作業
エサは機械で配合し、生簀へ
主な材料はサバ。それにビタミンなど栄養素を混ぜたもの。成長にあわせて変えている

港へ戻ったら、すぐに家族、仲間総出で出荷の箱詰め作業
出荷するときは5kgほどの豊の活ぶり 日頃は穏やかな海も、台風のときは脅威となる
出荷するときは5kgほどの豊の活ぶり
日頃は穏やかな海も、台風のときは脅威となる


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