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幸水、豊水、二十世紀、新高、豊里、新興、晩三吉。これらはすべて梨の品種の名前です。糖度、果肉のやわらかさや固さ、果汁の量などがそれぞれに違います。たとえば、「幸水(こうすい)」は、柔らかな果肉とさわやかな甘さが魅力ですが、大分県オリジナル品種の「豊里(ほうり)」は、濃厚な甘味と酸味を持ち合わせており、味わいの深さを楽しむことができます。 産地は、内陸部の日田市、由布市、海岸部の中津市などがあり、それぞれの地域特性を活かした栽培が行われています。特に、福岡との県境に近い日田市は、県内でも随一の梨産地です。昼と夜との気温差が大きい盆地特有の気候から果実の栽培に適しており、九州でも屈指の規模を誇っています。梨には多くの品種があり、収穫期も様々なことから、7月から12月までの長期間にわたります。「四季を通して日田の梨」というキャッチフレーズのもと、一生懸命栽培に取り組んでいます。
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JAおおいた大分ひた梨部会では、毎年10月に「日田梨祭り」を開催しています。この祭では、梨の試食、直売や選果場の見学、収穫体験などができ、会場の選果場は人であふれるほど賑わっています。
日田の人々にとって、梨はとても身近なもの。たとえば加工品を試作する場合、梨のカンヅメのラベルには子どもの描いた絵を使うなど、地域をあげて梨を広めようという空気が伝わってきます。
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| 梨のカンヅメに愛らしい子どもの絵 | ひた梨選果場 | 梨を包んでいた袋は、リサイクルされる |
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| かなり規模の大きい選果場の内部 |
日田産の梨は国内だけでなく、海外でも人気を高い人気を誇っています。とくに「新高」(にいたか)が、台湾の中秋節の時期に大ヒット。今後の期待も膨らみます。
8月後半から9月初旬にかけて「ひた梨選果場」では、中秋節(今年は9月14日)の台湾に向けて、出荷作業のピークを迎えていました。JAおおいた大分ひた梨部会の生産者から持ち込まれた新高の大玉には、まず台湾に輸出するための必須作業であるエアー(害虫などを飛ばす空気スプレー)がかけられます。その後、選果スタッフが、傷や欠けがないかを厳しく、迅速にチェック。問題のない果実は、フリートレイに載せられ、センサーを通過します。このセンサーでは、コンピュータが一瞬にして、糖度・熟度などを計測。基準値を満たした果実のみが梱包作業のスペースへと送られるシステムが確立されています。
「“人”による細やかな気配りと、“コンピュータ”による確かなデータをバランス良く両立させることが、スムーズで確実な選果作業につながります」と、小埜照明副部会長。梱包作業の大部分は機械化されていますが、丁寧さへのこだわりから、最終的に人の手をかけたチェックを行っています。
韓国産が輸入される梨の9割を占める台湾で、ジューシーでほどよい硬さの日田産新高は、高級品、贈答用として韓国産の倍で取引されてます。「私たちが大切に育てた800gを超える大玉の新高が、海を渡り、高級品として受け入れられたのは大きな喜びであり、自信につながりました」。
海外輸出に関しては、いくつものハードルがありますが、「ブランドの梨を多くの人に届けたい」と、関係者全員が、想いをひとつにして世界へとアピールを続けています。
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