Theおおいた
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大分県のイチオシ産品トマト 美力の人
大分県のイチオシ産品トマト 美力の人 極限まで水を絶つ、「隔離ベッド」という方法 発祥は南米、アンデス。それが16世紀にヨーロッパへ渡ったとき、イタリアでは「黄金のりんご」と、フランスでは「愛のりんご」と呼ばれていました。トマトは、それほど美しく喩えられていた野菜です。
広田美好さんの育てたトマトは、「黄金」という言葉に頷けるほど艶々としています。栽培を始めて28年。ベテランの広田さんはこれまで、他の生産者に先立ってさまざまな方法を試し、質のよいトマトを極めてきたパイオニアです。今年2007年、そんな彼がまた新たなことに挑戦しました。
広田さんが取り入れたのは「隔離ベッド」という栽培方法。トマトは水を含みすぎると実が破裂したり、糖度が落ちたりする原因になります。そこで、水をやりすぎないよう自動で時間と回数を設定し、点滴のように水や養分を与える「養液土耕」というシステムが主流となりつつあります。これよりもさらに水を制限するのが「隔離ベッド」。根が深く張らないよう土の下に〈防根透水シート〉を敷き、さらに畝の上から〈マルチシート〉で覆う。そうすれば、苗は雨や露による余分な水を吸いません。逆に水量の加減が難しいのですが、極限まで水を絶つことができるわけです。
極限まで水を絶つ、「隔離ベット」という方法極限まで水を絶つ、「隔離ベット」という方法極限まで水を絶つ、「隔離ベット」という方法
想像を超える苦労。それにトマトは応えてくれる。 「近年は自動で水やりができるようになって、今までは手が行き届きにくかった作業ができるようになりました」
そう、生産者たちは、美味しいトマトが収穫できるよう、想像をはるかに超える手間をかけているのです。葉が広がってくれば陽当たりをよくするため根気よく手で余分な葉を摘み、蔓が伸びれば垂れないよう吊る。せっかく吊っても、台風がくれば風雨で倒されないよう全部の蔓を寝かせなければならなかったり……。広田さんのトマト畑には、6000本以上もの蔓が伸びているらしく、すべてがとても気の遠くなる仕事です。それでも、彼は笑顔でこう言います。「トマトは手をかければかけるほど大きな実になって応えてくれる。それを、消費者の人々が美味しいと言って食べてくれるとうれしい」と。
実力の品
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高原にそそぐ陽を浴びて、紅に染まる
魅力の地
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くじゅう山系の恩恵に与る緑の大地
味力の店
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ほっぺたが喜ぶ甘酸っぱさ、それは高原と太陽の恵み
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これまでも、これからもこの道ひと筋
広田さんは、かつて会社勤めをしていました。約30年前、親の体が悪くなったのをきっかけに、トマト栽培を継ぐ決意をしたのだとか。つくり方を習得するまでに10年はかかったそう。そんな苦労はあったものの、サラリーマン時代に比べて時間に拘束されることがなくなり、家族、とくに息子と長く触れ合えるようになったのがうれしかったと言います。その息子たちが大人になったとき、「オレはトマトで育ててもらったんだ!」と自慢していることを知り、胸に熱いものがこみ上げてきたこともあるそうです。
「もう、これしかないですよ!」
僕にはトマトしかないと語る、この道ひと筋の広田さん。彼が今年、初めて試した「隔離ベット」の成果は上々のよう。けれどそれに飽くことなく、広田さんの挑戦はこれからも続くのです。
広田さんはハウスで6000本以上もの苗を育てる 内側に見える白いシートは土の下に敷きこんでいるもの。銀色のシートで外側から覆う 虫は水と並ぶトマトの敵。葉に入り込むとすぐ病気になり苦労が台無しに
広田さんはハウスで6000本以上もの苗を育てる 内側に見える白いシートは土の下に敷きこんでいるもの。銀色のシートで外側から覆う 虫は水と並ぶトマトの敵。葉に入り込むとすぐ病気になり苦労が台無しに
木酢液と唐辛子をペットボトルに入れてぶらさげる。こうして害のないよう虫を除ける 番号のついている札は成長の目安に。1本の苗から分かれた枝の数を記す。13段くらいになったら収穫は終了  
木酢液と唐辛子をペットボトルに入れてぶらさげる。こうして害のないよう虫を除ける 番号のついている札は成長の目安に。1本の苗から分かれた枝の数を記す。13段くらいになったら収穫は終了  
ミオクラブ突撃レポート
磯崎佳子さん
台風で大赤字を出したこともあるそう。それに毎朝5時から作業に取りかかり、朝食は8時すぎらしい。こんな生産者の苦労があって、私たちは安全で甘いトマトが食べられるんだと感謝の気持ちでいっぱいになりました。広田さんは「おいしかった」と言ってもらえることが生き甲斐だと目を輝かせていました。それを思い出すと胸が熱くなります。
「朝と昼ではトマトの顔が違うんですよ」「ほんとですか!?」
「朝と昼ではトマトの顔が違うんですよ」「ほんとですか!?」
足立佳代さん
広田さんはとてもチャレンジ精神があり、何でもトライする人。私はトマトを単に栄養物の野菜としか意識していませんでしたが、広田さんと出会って、トマトが長い間、一生懸命に育てられていることがよくわかりました。だから、数あるトマトの中から私のところにきたんだなと思うと、感慨深いものがあります。そしてその命をいただくことに感謝したいと心から思いました。
ミオクラブ突撃レポーターの磯崎さん(左)と足立さん(右)
Mio club突撃レポーターの
磯崎さん(左)、足立さん(右)

トマトができるまで
床づくり(4月)
土をトラクターで掻き、堆肥、石灰を混ぜる。それから土の下に、根が深く張らないよう防根透水シートを敷き込んで高さ20cm、幅60cmほどの畝をつくる。
隔離ベットづくり
畝の中心に水をやるためのパイプを通し、その上からシートを被せて覆う。これは外からの水を完全にシャットアウトして水の量を調整するため。それが甘いトマトを育てるコツ。
定植(5月)
土を覆ったマルチシートに50cm間隔で穴をあける。そこに苗を植える。
水やり
トマトに水のやりすぎは禁物。実を凝縮させるため、パイプから自動で回数を設定して点滴のように水をやる。
摘芯
ある程度蔓が伸びてきたら、実になる数を制限するために新しく伸びようとしている部分を摘む。
収穫
7月上旬から11月の霜が降り始める頃まで収穫が続く。

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白ねぎ
カボス
小ねぎ
ハウスみかん
養殖ヒラメ
米
豊後牛
くにさき銀たち
いちご
ちりめん
トルコギキョウ
養殖ブリ
関あじ・関さば
乾ししいたけ
車エビ
輪ギク
梨
バラ
ピーマン
 
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