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広田美好さんの育てたトマトは、「黄金」という言葉に頷けるほど艶々としています。栽培を始めて28年。ベテランの広田さんはこれまで、他の生産者に先立ってさまざまな方法を試し、質のよいトマトを極めてきたパイオニアです。今年2007年、そんな彼がまた新たなことに挑戦しました。 広田さんが取り入れたのは「隔離ベッド」という栽培方法。トマトは水を含みすぎると実が破裂したり、糖度が落ちたりする原因になります。そこで、水をやりすぎないよう自動で時間と回数を設定し、点滴のように水や養分を与える「養液土耕」というシステムが主流となりつつあります。これよりもさらに水を制限するのが「隔離ベッド」。根が深く張らないよう土の下に〈防根透水シート〉を敷き、さらに畝の上から〈マルチシート〉で覆う。そうすれば、苗は雨や露による余分な水を吸いません。逆に水量の加減が難しいのですが、極限まで水を絶つことができるわけです。 ![]() ![]() ![]() そう、生産者たちは、美味しいトマトが収穫できるよう、想像をはるかに超える手間をかけているのです。葉が広がってくれば陽当たりをよくするため根気よく手で余分な葉を摘み、蔓が伸びれば垂れないよう吊る。せっかく吊っても、台風がくれば風雨で倒されないよう全部の蔓を寝かせなければならなかったり……。広田さんのトマト畑には、6000本以上もの蔓が伸びているらしく、すべてがとても気の遠くなる仕事です。それでも、彼は笑顔でこう言います。「トマトは手をかければかけるほど大きな実になって応えてくれる。それを、消費者の人々が美味しいと言って食べてくれるとうれしい」と。 |
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| 広田さんはハウスで6000本以上もの苗を育てる | 内側に見える白いシートは土の下に敷きこんでいるもの。銀色のシートで外側から覆う | 虫は水と並ぶトマトの敵。葉に入り込むとすぐ病気になり苦労が台無しに |
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| 木酢液と唐辛子をペットボトルに入れてぶらさげる。こうして害のないよう虫を除ける | 番号のついている札は成長の目安に。1本の苗から分かれた枝の数を記す。13段くらいになったら収穫は終了 |


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