子供から大人まで愛される「ちりめん」は、シラスと呼ばれるイワシ類の稚魚を原料としています。
佐伯市では佐伯湾と米水津湾でシラスを漁獲する機船船びき網漁が行われます。漁は春と秋が中心で、少しずつですが今年は3月から始まりました。
漁では、まずシラスの群れを探すことから始まります。早朝に出港した探索船はシラスの群れを見つけると仲間の作業船に連絡を取り、作業船は2隻で群れを囲むように両端から網を引き、たぐり寄せて漁獲します。獲れたシラスは運搬船に移し、港まで運びます。
2隻で網を引く作業船
網をたぐり寄せる作業船
シラスを運搬船に水揚げ
水揚げしたばかりのシラス
港では船を待っていた漁協職員が入札の準備にせわしく動き、加工業者は水揚げされたばかりのシラスを手に取り、色は白いか、サイズはそろっているか、混じりものはないかと品定めをします。入札が終わると加工業者は港近くの工場で、シラスをゆで上げ、柔干しやちりめんなどの製品に仕上げます。
シラスを水揚げし、セリの準備
佐伯市には地元のシラスを使ったちりめんを購入できる直売所もあり、また新鮮なシラスを生で食べられるお店もあります。特に生シラスは鮮度落ちが早いため、産地ならではのグルメ食材です。ぜひ佐伯にお越しいただき、豊かな海の幸を一度ご賞味ください。
県内外に大人気の生シラス丼
ちりめん