梨のリレー出荷中です。
県内の梨(露地)の主な品種は8品種ありますが、ご存知ですか?
県内の主な梨(露地)の出荷量を多い順に見ると・・・
(平成24年度JA全農おおいた取扱実績)
1.豊水 (ほうすい) 1142t
2.新高 (にいたか) 1134t
3.新興 (しんこう) 465t
4.幸水 (こうすい) 353t
5.晩三吉 (おくさんきち) 192t
6.あきづき 120t
7.二十世紀 (にじゅっせいき) 103t
8.豊里 (ほうり) 47t
となっております。
皆様の好きな品種はありましたか?
え、あまり覚えてない?
品種名に関しては「新高?」、「新興?」どっちが「しんこう」だっけ・・・
「豊水?」、「幸水?」とちょっとややこしいところもありますね。
ですが上記の8品種もそれぞれ特徴が違いますし、出荷時期が随分異なります。
ちょっと見てみましょう。
〈出荷時期〉 (年により多少前後するので大体の目安)
7月上旬~8月中旬 幸水
8月上旬~9月上旬 二十世紀
8月下旬~9月中旬 豊水
9月上旬~9月下旬 あきづき
9月下旬~10月下旬 新高
10月下旬~11月中旬 新興
11月下旬~12月下旬 豊里
11月下旬~2月中旬 晩三吉
というように7月から2月まで幅広い期間で出荷されています。
(参考:JAおおいたHP https://jaoita.or.jp)
豊里、晩三吉に関しては10月、11月に収穫されたものが貯蔵されて出荷されています。
〈特徴〉
それぞれに、大きさ、果肉(硬さ)、果汁(水分量)、酸度、糖度、香りなどが違います。
出荷時期の早いものから順に見ていきましょう。
1.幸水
350g程度。みずみずしく多汁。甘みが強く、酸味は少ない。食味良好。夏の到来とともに登場。果皮はやや青っぽい。
2.二十世紀
300g程度。多汁。ほのかな酸味。果皮は青っぽい。
(すみません、写真はありませんでした。)
3.豊水
350g~400g程度。果肉は柔らかく、果汁は多い。ほのかな酸味。糖度は高い。酸、糖バランス良くさわやかな味が人気。果皮は赤褐色。
4.あきづき
500g程度。果肉は緻密。果汁も豊富。甘みが強い。優れた食感。生産量、人気ともに上昇中。
5.新高
700g~1kg、それを超えるものもある。歯ごたえがある。甘みは強い。秋が深まるごと味わいが濃くなる。風味が豊か。貯蔵性に優れている。
6.新興
平均500gくらい。シャキシャキとした食感。濃厚な甘み。味わい良好。ジャム、ジュースなど加工品としても使われる。
7.豊里
平均700g程度。平均糖度は13.5度と高い。酸味も多く、濃厚で芳醇な食味が楽しめる。優れた貯蔵性を持つ。2007年に登録された大分県のオリジナル品種。「愛宕」と「新興」を交配したもの。12月に出荷されるため「ホーリーナイト(聖夜)」にちなんでその名がつけられた。クリスマスやお歳暮など、冬の贈答用としても使われる。
8.晩三吉
700g以上の大果。果肉は柔らかく、ジューシー。ほのかな酸味。上品な甘み。果皮は赤っぽく形がデコボコしている。優れた貯蔵性で2月まで出荷される。
品種名は「ばんさんきち」と言われたりもしますが、正式には「おくさんきち」と読みます。
丁度、今頃の10月末は「新高」から「新興」へバトンタッチというところです。
出荷量は段々減ってきますが、紹介したとおり冬でも販売されていますので「豊里」をはじめ、ぜひこれからの時期の梨もご賞味ください。